晴れたひ動物病院は2021年3月12日に、高松市にて開院いたしました。
これまでお世話になった方々、開院にあたりご尽力いただきました方々に深くお礼申し上げます。
開院以降、ワンちゃんを新しく家族に迎えられた方々に多くご来院いただいています
今回は動物病院に行く必要のある予防接種の種類やそのタイミングについてまとめましたので、今後の参考にしていただければと思います
まずは混合ワクチン接種を完了させましょう
子犬の混合ワクチンは生後6-8週齢に最初の接種を行います
その後は3-4週間ごとに接種を繰り返し、16週齢ごろに最後の接種を行えるように調整します
多くの場合は子犬の混合ワクチンは3回接種が必要になります
- 例)①回目 生後8週齢
- ②回目 生後12週齢
- ③回目 生後16週齢
(その後1年後に追加接種。以降は1-3年ごとに必要に応じて接種)
ペットショップやブリーダーさんから子犬を迎えた場合、1回目の接種がすでに終わっている場合が多いと思います。その場合には接種証明書に書かれた日付を目安に動物病院にご来院下さい。その際には1回目のワクチンの接種証明書をもっていきましょう。
まだ一度も混合ワクチンを摂取していない場合は生後8週齢を目安に病院につれてきていただければ、1回目の接種を行います。
自宅に迎えたばかりのワンちゃんは環境の変化により強いストレスがかかっていると思われます。
一週間ほどは自宅で様子をみて、新しいお家の環境に慣れてから病院で予防接種を受けさせるようにしましょう。
ワクチンの接種予定日は目安ですので多少遅れても問題ありません。
また子犬に限らず、急な体調の変化に対応しやすいよう、予防接種は午前中に行うのがおすすめです。
続いて狂犬病予防接種を行います
3回目の混合ワクチン接種(おおよそ16週齢ごろ)が終わったら、続いて狂犬病ワクチンの予防接種が必要です。
狂犬病予防法により、全ての子犬には接種が義務付けられているため必ず受けさせるようにしましょう。
接種のタイミングは混合ワクチン接種から3週間以上間隔をあけてから行います。
例)16週齢で3回目の混合ワクチン接種→19週齢で狂犬病予防接種
子犬の接種では狂犬病予防の登録(鑑札の交付)も同時に行います。動物病院で合わせて手続きをしてもらいましょう。
お散歩はいつから?ワクチン接種と犬の社会化期について
ワクチンによって体に十分な免疫が得られるのは、3回目の混合ワクチン接種が終わってから2-3週間たった頃と考えられています。そのためこれまでの期間は不特定多数のワンちゃんとの接触は避けるべきでしょう。
しかしワンちゃんの心の成長にとって大切な時期(社会化期)は長くても16週齢までといわれています。この時期を過ぎると、だんだんと好奇心よりも警戒心が強くなってきてしまい、知らない人や犬、それまで経験してこなかった車などの音に怖がるようになってしまいます。
感染症には十分な注意が必要ですが、ワクチン接種が完了するよりも早いタイミングからお外の環境に慣らし、新たな経験をさせていくことが重要です。
例えば、家族以外の人にも積極的に遊んでもらいましょう。知り合いのワンちゃん(ワクチン接種をしている、感染症の疑いのない健康な犬)がいれば一緒に遊ばせるのもよいと思います。しっかりと管理されたパピークラスがあればぜひ参加しましょう。
お散歩もまずは飼い主さまが抱っこで外の環境に慣らしていき、交通量の少ない静かな道からお散歩を始めていきましょう。
大切なのはなるべく早くから、怖がらなせないようにゆっくりと環境に慣らしていくことです。
フィラリア症、ノミ・マダニ予防もお忘れなく!
フィラリア症の予防シーズン(香川県では5月から12月)に入ったら、成犬と同様にフィラリア症の予防が必要です。毎月一回のお薬の投薬を行います。生後8週齢から使用できるお薬がありますので、予防シーズンになったら動物病院で相談しましょう。
ノミ・マダニの予防薬は一年中必要になります。こちらもはお散歩デビューの前には準備しておくようにしましょう
初年度はいろいろとやることが多く、費用もかかりますがしっかりと予防を行い、安心して新しい家族との生活を楽しみましょう!